いぬでもわかる!? IPｖ6

2012/06/06
本日より世界中のWEBサイト・ネットワークオペレータ・ホームルータベンダがIPｖ6に標準対応を開始しました！

っとこんなニュースが駆け巡りましたね。
そもそもIPｖ6って何よ？何がどう変わった？どこのサイト読んでもさっぱりわからないんだけど。。。って方が
非常に多いようです。
そこで！ここでは、専門用語・詳細等を出来る限り省き、例え話にして簡単に説明してみたいと思います。

・通信事業者⇒NNTやKKDI
・パソコン⇒電話機
・IPアドレス⇒電話番号

1 IPって何？

これはNNTさんと電話に例えると、インターネット上で電話を掛けるには電話番号を割り振ります。
その電話番号がある事で、皆様が色々なお店や会社・友人・知人に電話出来るし、FAXを送って貰ったり出来ます。
インターネットでは、これを 255.255.255.255 のようにいくつかのブロックに別れた数字で表しています。
※ここではURLやドメインについては触れません。この言葉を知ってる人は次へ！割愛～

2 IPｖ4のv4って何？

これは１で書いた255.255.255.255の3桁×4ブロックの数字の事です。
パソコンはこれをNNTにどこの誰さんですか？と聞いて、相手先に繋げたりFAXを送信したりします。
しかし、近年になってこの電話番号を全部割り振ってしまい、電話はあるのに電話番号が貰えない！！
っという大事件が起こる寸前にまでなってしまいました。IPｖ4の最大値は255.255.255.255（0～255）です。
今まで解約された番号を新たに割り振って電話番号を使いまわしていましたが、これでも足りない。
さて、困りましたね。次行きますよ。

3 IPｖ6って何？

世界の人々は考えました。結果どうしたか。それはIPｖ6という次世代規格を考えたわけです。
今までの電話番号は数字だけでしたね。255.255.255.255。これに英語も使えるようにして、ブロックも増やそうじゃないか！
っと考えたわけです。結果こうなりました⇒ FFFF.FFFF.FFFF.FFFF.FFFF.FFFF.FFFF.FFFF
わぉ。一気に増えましたね。0～9迄+アルファベットA~F迄を利用したんです。
これで枯渇したりする事はほぼ無くなったと言えるでしょう。火星に住めるようになっても、まだ足りると思いますｗ

4 電話番号が増えたなら解決じゃない？

そう思いますよね。ところが、今手元にある電話に英語混じりの電話番号は入力出来ませんね。
NNTも電話番号にアルファベットを入れる為の処理する機械も無いし、そんな未来を想定して作った事がある会社もありませんし、
あなたの電話番号が変わるとしてもこれに対応出来る電話を持ってない！っという問題が出てきたわけです。
世界はIPｖ6に対応すべく色々な仕事人が研究・開発・商品化・ルール整備を長年色々やってきたわけですよ。
で、ある程度準備が終わりIPｖ6を世界中同時にテスト運用してみよう！っという事になったのが、昨年の６月でした。

5 それで、テスト結果は？

結果、世界的には大成功！
ある程度のルールに沿った物を配備・整備すれば、運用出来る！という事がわかりました。
と・こ・ろ・が！

・・・日本のある主要通信事業者で大問題が発生している事がわかりました。
（実の所は他の一部の国でも同じ事が起こってはいましたが）
それが、フォールバック問題です。このフォールバックを紐解きますよ。

6 フォールバック問題とは？

今までみなさんはNNTから貰った数字の電話番号を貰っていたわけです。
しかし、実はこれはNNTの代表番号を内線電話で各家に分配する方式を取っていたんですね。
ですから、新たにIPv6対応の電話番号や電話機を貰ってもそれは内線電話の中ででしか
使えないようになっていました。しかし、日本国内の他のKKDI等はそうなっても利用出来るような柔軟な設計と制度が
なされていました。そのKKDIから新しい電話番号を貰った人や、世界中の人々に対してNNTの顧客の多くは電話が出来ない！
という事になりました。
ただし、それなりに新しいパソコンであれば、新しい電話番号で掛けてツーツーっと不通になっても、以前の電話番号に
掛ければ繋がるよ！っという保険的なシステムを組み込んでいましたから、現状はNNTでもなんとかなっちゃってます。
だけど、その電話機は毎回IPｖ6の新しい電話番号で掛けて、不通を確認してからIPv4の昔の電話番号に”かけ直す”という
手順を必ず辿る事になり、無駄な時間「 お客様のお掛けになった電話番号は現在使われておりません。番号を～略～ください。」
が発生し、そのアナウンスが終わる迄待てねーよ！っていうパソコン君は電話を掛け直す事さえもやめてしまいます。
この接続失敗をする事を毎回行う為に、遅延したり拒否したりしてしまう事をフォールアウト問題若しくは現象と言います。

7 結局どうすれば良いの？

これをここまで読んでる人は、IPv6対応についてパソコンで設定をあーだこーだやれ言っても解決が難しいと思います。
そこで、ここからはそれぞれの会社の簡単な説明をして、手続きを進めて貰う事にします。

インターネットに接続するには、以下の業者を辿ります。
・電話線を貸してくれる”通信業者” 例のNNTやKKDI等
・インターネットの世界にナビゲートしてくれる”プロバイダ” So-Net・OCN・ぷらら等

まずは、NNTに”有料”でIPv6の接続工事の申し込みをする。※確か2100円程度だったと記憶してます。直接確認を！

続いて、プロバイダにIPv6接続のプランオプションの設定が必要なのかどうかを問い合わせる。
わかる人は各サイトから申し込み出来ます。
それから、最後にNNTに”パソコン”や”ルーター”の設定方法を教えて貰う。
※ルーターは通信を自動的に制御し出入口を管理してくれる機械だと思って下さい。（番犬・案内犬）
それぞれ会員証や契約書を確認して、有料サポートプランがある人はそこに問い合わせると良いですね。
ただ、間違ってもお方違いな問合せには気を付けて下さいね。消費者センターに問い合わせたりしないでくださいね！
ひとまず、焦らなくて良いですよ。世界中の事業者や個人も、これからやる！という方が多いですからね。

8 まとめ

今回は専門用語を別の物に変えて説明してきました。
例え話の中で、月とスッポンまで離れた物はありませんが、見た目は同じ水だと思ったら酒だった程度の差はありますｗ
概要さえつかめれば、ここから正しい用語や解釈を覚え、自分で設定の変更や見直しが出来るようになって貰えれば幸いです。

皆様の次のステップの為に参考サイトを書いておきます。
https://www.jaipa.or.jp/ipv6/

IPv6接続テスト
https://test-ipv6.com/
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知ってる人用
Wordpress IPv4-IPv6 判定用プラグイン ※右側のウェジェットに表示されています。
IPv6 Detector
https://wordpress.org/extend/plugins/ipv6detector/

Google Analytics for WordPress – IPv6 version